TOC学会にて当社業務の事例発表をしました!その2
去る2019年10月19日(金)に東京において、TOC学会に参加してきました。
昨日からの続きです。
前年に多くの売り逃しをしてしまったので、これではダメだと
来年はもっと製造のボリュームを増やしてお客様の要望に応えよう!
そのためには、頑張って仕事量の投入を多くしようという風に決意をしたのです。
更なる悲劇が待ち受けることも知らずに…
前年より、少し早めに製造の着手をして準備。
その1度の製造台数をこれまでよりも倍以上、投入することとなります。
そりゃ、需要が高まっていたので普通はそうしますよね!
スタッフのみんなは頑張って残業もしてくれました。
ところが、昨年以上の注文数、問い合わせ、在庫確認などなど
その中に新たなお客様になりうる問い合わせもあったりしたのに
在庫が無いのに2,3ヶ月先の予約を受けてしまう「受注残」
前年以上に更なる個数の「売り逃し」をしてしまったのです。
- ビゼンはいつも使いたいときに在庫が無いと言われる
- もう待てない、注文していたのをキャンセルしたい
- 次の発送が2ヶ月先?そんなの農作業シーズン終わってしまうよ
- 部品数の少ないあんな製品、簡単そうなのになぜ追加できない?
- 在庫無いの分かっているから農家さんには今年はあきらめて!と伝えてるんだよね
- いつも何かに追われていて、いつになっても終わりが見えない
- 残業が多くてしんどい
- 営業の人たちはお客様にちゃんと対応してるの?
- 会社のためにもっと頑張らなきゃ…
- この製品はある程度、結果出たけど他の製品は蔑ろで会社全体の問題解決してないよね?
製造スタッフが岩手県一関市に行ってTOC研修を受けました。
ダイスゲームを行い、各自で決算書を作成し評価を可視化します。
そうです!その年に行った、1度の製造台数を多くしたことで
その他の製品の仕掛り在庫が留まり量が増えて、全体的なリードタイムの長期化になっていたのです!!
簡単なゲームで表現されたことにみんな驚きを隠せませんでした。
現在行っている業務を表面化し、眺めます。
そして仕事が詰まっているところ(ボトルネック)を指定します。
この研修でワタクシ備前は言いたいことを押し殺して一切、口を挟みませんでした(笑)。
そして、同じ研修に参加していた他の企業の方からの問い合わせに対してプレゼンをします。
その問い合わせはこれです。
- ボトルネックはどこですか?
- ボトルネックがうまくいけば儲かりますか?
この問い合わせに対して瞬時に答えられなければ、問題はそこに無いという事になります。
そして研修中に受け止めたいろんなキーワードを実感することとなります。
- 遅れだけが蓄積する
- シングルタスクとマルチタスク
- 大きな山は小さく崩す
- 投入はすべてを制する
- DMQ5段階
TOCを知らない方にとっては、何のことやらさっぱり分かりませんよね?
気になる方は、一度この書籍をご覧になってみてください。
我々、製造業だけじゃなく農家の方々も農作業について心当たりがあるのではないでしょうか。
研修は受けた。何となく分かった。
ではどのように仕事に落とし込んでいってどのような取り組みをしたのか。
そんな翌年(今年)の展開を次回のブログ「その3」で紹介いたします。
ただし具体的な数字はごめんなさいね。