中干しすると資金を得られる??Vol.2
前回は、メタンの発生を少なくする方法として、
中干しして落水期間を長くすること。
今までよりも7日間延長すればよいとのこと。
この延長によりメタン発生量を3割削減できるというのです。
社会的な流れから、メタン発生は抑えたい心情はあります。
それが我々農業、水田が原因のひとつと言われればなおさら。
しかし、それだけで積極的に「中干し」してやろう!
おぉー!!
となるでしょうか。
やっぱり稲に良いことをやりたい
農作業の工夫でメタンを少なるなるなら是非やりたい。
しかし、目的がそこだけで行動が変わるとは思えません。
やっぱり稲に良いことであればやりたい。しかも身体の負担を少なく。
その延長線に環境に貢献できるなら。
というのが本心ではないでしょうか?
稲に良いとは何だ?
まずは中干しの効果はというと
- 無効分けつの抑制
- 土中への酸素供給、嫌気性ガスの放出
- ほ場の地耐力向上
【無効分けつ】とは:コシヒカリの場合、有効な茎数は23~25本とされているようです。
これ以上になると各茎が充実せず細くなり(ここでいう無効)、栄養が行きわたらず、倒伏してしまう可能性が高くなります。
よって、田植えから約1ヶ月もしたら。茎数が18本くらいになったら「中干し」をしましょうという指針があります。
【土中の酸素供給】:中干しの際、溝を切ることによって嫌気性な有毒ガスが抜け
酸素が入り、根張りが良くなり稲体がしっかりとしてくると言います。
【ほ場の地耐力】:一定期間、中干しによって乾かすことで秋の刈り取り作業が容易になり
トラブルの軽減はもとより、適期収穫ができると言います。
”分けつ”は収量の関係性にも繋がってきます。
専門的な解説動画もありますので、良かったら見てください。
では「中干し」をどのようにしたら良いの?
これは稲作をされている皆さんもご存じの通り「溝切り」一択です!
そんなことは知っている!
という声が聞こえてきそうですが、農機具メーカー各社「溝切機」を販売していますが
当社が製造している田植機用溝切機についてそのメリット、デメリットを紹介していきます。
続きは次回に