そば練り機「こね丸くんTWB-20」はこんな機械です

間もなく新そばの季節ですね。私も蕎麦が好きで出張でどこに行っても必ず一度は蕎麦を食べます。当社では農機だけでなく、ちょっと変わったジャンルである、このそば練り機「こね丸くんTWB-20」も製造販売しております。今回は製品がどうなっているのか構造などをご紹介いたします。

こね丸くんTWB-20は3枚の羽根が等速回転するシンプルなものです。鍋の側面には、蕎麦が羽根と一緒に共回りしないように返し金具がついています。まずは羽根を外してみましょう。

羽根はボルト固定されていますので、付属の簡易スパナで緩めます。このとき羽根を手でしっかり押さえて回して下さい。

緩めたボルトを引き抜きます。実際にご使用を開始してから洗う際には、ボルトに曲がりなどの変形がないか点検をお願いします。ボルトが曲がると水平に回転しなくなり鍋の破損に繋がりますので充分ご注意下さい。

ボルトを外したら羽根を外します。このとき根本の噛み合わせ部分をよく点検して下さい。

画像のように羽根の根本は、互いにボックス型に凹凸が噛み合うようになっております。洗った後に羽根を戻す際、この噛み合わせが不確実なまま取付してしまう場合があります。そのまま回転させるとガタつきが生じ、摩耗破損いたします。上下のパーツを双方交換する有償修理になりますのでご注意下さい。

羽根を外したら鍋を取り外します。こね鍋は、パチンと留めるだけの「パチン錠」にて固定されています。

側面のロック解除ボタンを押しながらレバーを持ち上げると外すことが出来ます。

対角線上に2カ所ありますので両方を外します。

こね鍋を外します。

こね鍋の下には「ボス」という部品がありますので、これも外して洗って下さい。

ボスは、こね鍋とモーターとの中間にあり、オーリングというゴムパッキンが付いています。

オーリングは、こね鍋の穴から水や粉がモーター側へ落ちていかないように封をする役目を持っています。しかし荷重がかかる部分でもあり、経年で潰れたり変形していきます。温度変化などでヒビ割れが発生する場合もありますので、外して洗う際に指でなぞってデコボコしていないか、表面が割れていないか点検して下さい。ボス回りの汚れが多い場合には漏れている可能性がありますので、消耗部品として交換をお願いします。ご購入は当社までご連絡下さい。

全ての洗浄が終わりましたら、外した逆の手順で元通りに取付をお願いします。羽根が異音なく回転するか確認のうえ保管下さい。

以上、こね丸くんTWB-20のご紹介でした。発売以来、多くのそば店様でご使用頂いております。回転するだけのシンプルな機械ですので、水加減や練り時間をそば粉の割合に合わせてそれぞれ調整して頂く必要があります。基本的に練り時間は3分前後ですが、そば粉の量(対応1kg~3kg)や水の量で変わります。時々止めて固さを確認して調整して下さい。

なお十割そばなどつなぎ粉が少ない場合は、練り上がったように見えても割れてしまう等の問題が出やすいようです。対策として機械に入れる前に湯こねをする、少し蒸す、等の前処理をしている方々もいらっしゃいます。そばの仕上がりについては人によって理想が全く違ってくるため、こね丸くんを使った場合の自分だけのコツを確立させて頂ければと思います。

こね丸くん製品ページには、他にも多くの動画を掲載しておりますので是非ご覧下さい。

そば練り機こね丸くんTWB-20