明渠掘機ミゾホール出張体験
(株)美善ではトラクター用ミゾホールの出張体験を承っております。
購入を検討しているけれど、自分の圃場ではどうなのか・・・
実際どういう感じで溝が掘れるのか見てみたい・・・
という方にお試し頂けるようにしています。
まずは今回お伺いした体験作業の様子を動画でご覧下さい。
ご要望を受けて今回お伺いしたのは、山形県大石田町です。弊社から一時間半ほどの地元県内ということで、ご依頼からすぐに、予め天気予報で晴れそうな日を選んで訪問させて頂きました。お客様のトラクターに弊社の実演機を早速装着です。オートヒッチ等の純正ヒッチには残念ながら対応しておりません。本体の 3点リンク部へ直接取付となります。
ミゾホールを牽引するためのトラクターは何馬力のサイズでも大丈夫です。今回使用のトラクターは65馬力でしたが、20馬力サイズの小型でも全く構いません。上記写真は四角い枠(スライド枠)があるタイプのミゾホール(KM-56)です。スライド枠があると、真ん中だけでなく左右どの位置でも溝掘りが可能になり、畦ぎわを額縁のように掘りたいなどの用途に適しています。スライド枠は1500mm幅(KM-56)と1800mm幅(KM-56H)がありますので、車体幅に合わせてお選び下さい。スライド枠が不要で真ん中だけでいいという方はセンター固定タイプのKM-56Tもあります。
掘れる溝幅は約15cm。深さも約15cmくらいです。ウェイトをかけると最大17~18cmほども可能ですが、推奨使用範囲は15cmが目安となります。(過度な負荷は本体ビームの変形や破損に繋がります)
今回はミゾホールを進行右側に装着しました。抵抗で全体が右に傾きやすくなるため、ミゾホールより少し左側に20kgのウェイトをかけバランスを取っています。ウェイトの加重により車体の振動や上下動があっても一定の深さを保ったまま溝掘りができました。
所有されている数カ所の圃場でお試し頂きました。
溝を掘ることで低い位置にある溝に水が移動し、周囲から水分が抜けていきます。溝があることで表面積も増えて内部まで酸素が入り、天地返しされた土と共に空気と土が多く触れるようになり嫌気化を抑制します。秋から作溝しておくと冬の冷気が深いところまで浸透し、越冬しようとする病害虫や雑草などを減らし防除の役目を果たし、また雪解け後の乾きも早くなります。代掻き前に再度ミゾホールをお使い頂くと更に効果的です。
溝掘りする列の間隔に決まりや制限はありませんが、10aあたり3~5本が目安です。滞留水が多くなかなか乾かない場合は4~5本ほどにすると良く乾きます。
山形県大石田は雪が多い地域です。雪解けの水で田の乾きが遅くて悩んでいるという事で今回の体験を希望されたそうです。今回のご相談は、お客様がいつもご利用頂いている(株)みちのくサービス農機大石田事業所さまと三菱農機販売(株)さまを通じてご依頼を頂きました。ご紹介のご縁を賜りまして誠にありがとうございます。
ご覧の皆様も、体験をご希望の場合はぜひ最寄りの農機店さまにご相談下さい。弊社より遠方となる地域の場合には日程のご相談が必要となりますので、なるべくお早めにお問い合わせ頂けますようお願いいたします。