TOC学会にて当社業務の事例発表をしました!その4完結編

TOC学会にて当社業務の事例発表を行いました!

去る2019年10月19日(金)に東京において、TOC学会に参加してきました。

前回からの続きです。

ある一つの製品に絞って真剣に向き合いTOCを実行してみた。

その結果、大幅なリードタイムの短縮だけではなく、

出荷数の増、利益もアップ!数字上の結果を出すことができました!

本来、これで良し。となるところなのでしょうが、TOCの良いところは

実はこれだけではなかったんです。オマケが付いてきたことについて紹介したいと思います。

定期に行っている製造会議でそれは起きました!

前回までのブログ「その2」にも表現したとおり、

製造スタッフによる不満やストレスが蔓延し、会社内の雰囲気が良くありませんでした。

あれから、TOCの導入でこの製品の製造工程を見直し、数字上の結果が出てから約半年後の2018年12月17日

工場長がアンケートを取っていてくれました。

それは、「この製品のTOC導入後の感想」でした。

  • 限られた機種を確実に進めるので考えることが少なくて済む
  • 納期までの日数が迫っても限りなくシングルタスクで作業しているので頭の切り替えが少なく楽になった
  • 仕掛機種と量が少なくなったので探し物が見つかりやすく、またミスも減った
  • 案件ひとつ片付くと一気に何も無くない、環境整備した感じで気持ちが良い
  • ミス防止のための相互確認や加工方法のアドバイスなど声がけが増えた
  • 気持ちに余裕が生まれ、突発的な追加依頼に対して柔軟な対応ができるようになった
  • 外注さんにお願いしている間は別の案件に集中できるので同時並行の作業が減って楽になった
  • 治具の不具合や加工方法について改善提案を出せる余裕が生まれた
  • その結果、以前より加工しやすく早くなった
  • やらなければならない残業イメージから、残業したら早期に成果へとつながるポジティブなイメージに変わった
  • 営業スタッフの在庫確認によって加工中における製造量増減を調整できるようになった
  • 社長が喜んでいて気分が良く自分も嬉しい

とのこと!!

非常に嬉しい感想をいただきました。

 

TOC研修を受けただけなのにこんなにも変わるものなの?

どの研修もそうかもしれませんが、自分がこれだ!と思っても

自社に帰ってきて「仕事に落とし込む」作業ってなかなか大変だと思います。

自分が「これはTOCしかない」と思ってからすぐに結果が出たわけではありません。

これだけの研修を受けてきました。

  • 2018年2月22~23日 庄内にてTOC研修
  • 2018年3月15日 仙台にてTOCで大きな成果を上げた京屋染物店さんのプレゼンを聞きに
  • 2018年3月23日 岩手県一関市にて京屋染物店さんの職場見学
  • 2018年4月13~14日 一関市にてTOC研修
  • 2018年5月29~30日 一関市にて製造スタッフ全員によるTOC研修
  • 2018年8月21~22日 一関市にてTOC社内インストラクター研修
  • 2018年8月29日 庄内にて京屋染物店社長蜂谷悠介さんの講演
  • 2018年10月24日 酒田にて所属する鉄工組合のTOC研修
  • 2018年12月11~12日 大阪市たくらみ屋にてTOC現場実践者コース研修
  • 2018年12月29日 当社内にてTOC成果発表会
  • 2019年1月16日 庄内にて農業TOCサミット
  • 2019年4月17日 大阪市にてTOC学会事例発表拝聴
  • 2019年6月21~22日 酒田にて7社合同TOC研修
  • 2018年8月8~9日 東京にてTOCシニア(ジュニアインスト取得)研修
  • 2019年10月18日 東京にてTOC学会にて当社事例発表←今ここ

 

その間も、MQ会計をものにするためにMQ戦略ゲーム(マネジメントゲーム)研修を数回受講しました。

設備投資はしていないものの、これまでに発想が無かった教育費をかけ、またそれにかかる時間を割き、

帰ってからも数字を当てはめてみたり、どうしたら自分たちの仕事に対して実行できるかマジで考えました。

この1年半はスタッフには(たぶん)白い目で見られながらも(←その当時は)

TOCとMQ会計を必死で自分のモノにしたい一心で何度も繰り返し受講したのです。

ここでは述べ切れない貴重かつ重要なキーワードがなければ、

この製品にTOCを実行しようと思わなかったかもしれません。

ついには(ジュニア)インストラクターの取得までしてしまいました。

インストラクターを取得することが目的ではありません。

初めてTOCを聞いた人が、他に教えられるくらいに自分が学び教えること。

また、このイチ製品のみならず他の製品への実施、

更には将来にわたって儲け続けられる企業を目指すことしたいと考えております。

新たなチャレンジにも次々と成果がついてきた

研修を聞いてきて”いいな”と思ったことをとりあえず「まずやる」。

成果が出てきたら続けて伸ばし、違っていたら修正しながらを繰り返し行うことで、

その他の製品案件にも好影響が生まれてきました。

今までは何とか残業を行いながら完成予定日に間に合わせていたのが

残業が少なくなり、予定より半月前に完成したという事例も出てきました。

もう気になって仕方がないあなたへ

最後におすすめしたいTOC研修を紹介します。

このTOC学会を主催し、私に事例発表の機会をいただいた ソフトパワー研究所さん

いつも庄内に足を運んでくださり、TOCやMGを繰り返し教えていただいている たくらみ屋 森本繁生さん

農業でもTOCとMQ会計を駆使し成果を上げられています。

来年1月に農業TOCサミットが開催されますので農家さんでご興味ありましたら是非参加してみてください。

TOCは当社のような製造業のみならず、卸売業やサービス業、建設や介護や行政だって、その気さえあればどの職種でも適用できます。

研修受けてみようか?と気になったあなたはアクセスしてみてはいかがでしょうか。

 

この度、東京でのTOC学会にて当社の事例発表の機会をいただき、本当にありがとうございました。

また、このブログの4回という長きにわたりお付き合いいただきましたことを重ねて感謝申し上げます。